アーティフィシャルフラワーと和雑貨のお店『結子』 伝統文化と親もう

　年を重ねて思うことは、小さな小さな積み重ねが何よりの宝だと感じます。その小さなことは、人に対する思いだと思います。幼稚園の子供たちに、人が嫌がることは自分がされたら嫌でしょ・・だから、嫌がることはしてはいけませんよ・・

　ところが、テレビ報道や週刊誌、政治に至ってはどうでしょう。毎日、毎回悪いことではなく当たり前のことのように、何が正しいのか正しくないのか、民衆を惑わせています。揚げ足取りすることが善意のように映し出されています。

　そう言ってしまうと私は、偽善者のように聞こえてしまうかもしれません。けれども、そもそもジェンダーやいじめ問題は、大きな矛盾の中に生まれた、人々の葛藤から生まれたものだと思います。矛盾を煽る報道に嫌気を覚えます。

　ある人は言います。大人社会は、あなたのように考える人ばかりではないのよ。言葉で言われることはありませんが、世の中を知らないの？矛盾は見ないこと聞かないこと、言わないことが穏やかに生活できるのよ・・波風立ててはいけないの・・と。

　社会が、幼稚園児に教えるように単純なわけにいかないことは重々理解しています。けれども、その結果はどうなのでしょうか？目先に囚われている判断は本当に正しい選択なのでしょうか。未来は明るいのでしょうか。私は、見ない聞かない言わないことが明るい未来に繋がっていくとは思えません。けれども、波風を立てようということでもありません。

　大切なことは、今できる未来に繋がる種をまく作業だと思います。悪い種はなるべくまかないように努力することだ思います。良い種とは、人の対して嫌なことはしない。助けを必要とする人がいるなら、手を差し伸べてあげること。何か大きなことをするということではなく、今できる最善を尽くすこと。その結果は、今はまだ全く見えないかもしれませんが、いつか自分が蒔いた種が目を出したとき、良き悪しきも自分のやってきたことの結果が出るのだと思います。まだ未知の世界ですが、未来の世が良きものとなるよう努力することは私たちの務めだと感じます。