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心だより

2020年8月

昭和21年8月の絵日記・・

2020-08-04
 私にとって絵本は、人生を考えさせてくれるものです。絵本のすばらしさに気付いたのは、20年ほど前のことです。ある方がお礼に・・とくださったのが「木を植える男」という絵本でした。絵本の後ろの余白部分にメッセージが書かれていました。メッセージもとても嬉しかったのですが、本の内容が胸に沁みました。その時から、気になる絵本は購入することにしました。
 
 夢が多すぎて笑われてしまうのですが、いつか・・そうして集めた本を森の中の絵本館で、誰でも読むことができる場所ができたら・・今でもそんなことを思っていますが、現実的にハードルが高く夢で終わりそうな話です。
 
 まだ、娘が小学生でしたが、娘は私が購入した本を読むことはありませんでした。そんな娘も二人の子供を授かりました。私にとって孫たちに継続してしてあげられることを考えていると、長崎県にある定期的に本が届く「童話館ブッククラブ」という所があることを知りました。即、利用することにしました。そこでまた、絵本について発見がありました。
 
 絵本を選ぶとき、私は私の好みで購入します。けれども、童話館では、年齢に合わせ心の成長を考えた本をチョイスして送ってくださいます。私なら到底手にすることのない本ばかり・・孫たちは、まだ自分から欲して本を読んでくれる様子はありませんが、いつか本の存在に気付いてくれたら、どれほど心を豊かにしてくれるだろうと思います。
 
 今年コロナウィルスの影響で夏休みの友はありません。課題図書など夏休みの友には夏休みだからこそ・・という内容の教材になっています。また、都道府県によって様々なテーマがあり、そのテーマに合わせた様々な課題や、子供たちに地域の歴史などを身近に感じてもらう工夫がされています。けれども、今年はそれがありません。ふと、私が買っておいた絵本の中に戦争について書かれたものがあったことを思い出しました。戦争がどれほど人々を苦しめてきたのか、少しずつ考える年齢になってきていると思いました。
 
 宿題などはしっかりやっているようですが、時間を持て余すとYouTubeを見たがります。けれども、YouTubeから聞こえてくる日本語がそれは汚い言葉ばかりです。あまりに耳障りなので、副音声を作って、この言葉をきれいな日本語に訳すのはどうだろう・・そんな冗談を娘と話しました。
 
 今日ご紹介したい絵本は、昭和21年8月の絵日記です。小学校5年生の女の子が書いたものです。丁寧な言葉、丁寧な文字、絵日記ですから戦後の日本の風景が描かれています。74年前の8月の風景を想像しながら、大変な時代を生き抜き、これほど平和で豊かな社会を作ってくれた先人たちに、私たちも報いる未来を作って行きたいと思う1冊です。戦争をテーマにした7日間ブックカバーチャレンジをしたいと思います。
 
 
 
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