心だより
2020年8月
タケノコごはん・・・
2020-08-09
ブックカバーチャレンジ6日目は、「タケノコごはん」です。小学校の課題図書になっています。映画監督の息子さんが出版されたものです。あとがきに書かれていますが、小学校時代、宿題に戦争体験をされた親御さんに作文を書いてもらう・・という宿題がでたそうです。そこで、父親の大島渚さんに書いてもらったそうです。
タケノコごはんの内容は、戦争によって大切な人の命が奪られる悲しみを日常生活から描いている淡々とした物語です。けれども、淡々としているからこそ、じわりじわりと心に悲しみが沁みてくるように感じます。
私は、あとがきに書かれた息子さんの心情に心を打たれました。子としての未熟さ・・親を亡くして初めて知る親の偉大さ・・そうして、私たちは、大人になっていくのだということを感じます。
大人になる・・ということは、年を重ねることばかりではなく、目に見えない大切なことを見えるようになるということではないかと思います。