心だより
2021年 1月
伝統文化いけばな教室
2021-09-25
8月の最終土曜日と、9月最初の土曜日はお教室の予定でした。コロナウィルス蔓延防止のため緊急事態宣言が出されて、公共の施設が使えなくなり、お休みすることになりました。
8月・9月とお教室で学んでいましたら、10月に予定していましたミニ花展を開催することができますが、今年初めて生け花をする子供さんが半数ほどいらっしゃいますので、開催予定の富士レークホテル様とご相談して、12月に延期していただきました。
皆さんとても熱心で、時にはお父様、時にはおばあちゃまがお子さんと一緒に参加してくれています。今日は、池坊いけばなを習っておられたおばあちゃまがお孫さんに教えながら生けてくださいました。
現在、池坊の花形は、自由花・生花・立花があります。自由花は、自由花という名前になる以前は、盛花という言い方をした時代がありました。入門すると、最初に親先生に教えていただくのは、盛花でした。盛花にも真・副・体と入れる決まりがありました。
私は、自由花に魅力を感じて学んでいますので、入門当初、盛花を教えていただいたのにすっかり忘れていました。おばあちゃまは、お手本のような盛花を生けてくださったのですが、きれいだな・・と思いました。子供の中には、駅の構内にあるお花だ・・という子がいましたが、まさにその通りのお花でした。
盛花という歴史の後に、現代の池坊自由花が存在することを意識しました。より洗練されたお花を生けるために、日夜努力されている諸先輩方のご苦労を改めて感じました。久しぶりのお教室に、少しドキドキしながら、私自身が学ぶ多き時間となりした。