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心だより

2021年10月

選択すること

2021-10-10
 飽きた・・という口癖の叔母は、施設にいます。施設に馴染めるかどうか・・また、施設に入所している方々にご迷惑をかけないだろうか・・それが何より心配でした。入所して5か月ほどが経ちますが、それなりに楽しく生活しているようです。

 複合型の認知症で、自分の身支度や身の回りのことは自分で出来ますのでお友達ができ楽しく話したり、疲れると自分のお部屋に行ったりと、叔母なりの生活リズムができてきているようです。

 叔母は、勝手気ままに生きてこられたので、誰かに合わせて生きるということは、会社を退職して25年以上していないと思います。けれども、今話したことを忘れてしまいますので、怒りなども忘れてしまうようです。忘れる・・ということは、人生を楽しく乗り越える一つの方法かしら??と思うことがあります。

 身内には甘えが出ますので、言わなくていい一言を言い、その言葉を聞くとやはりムッとした感情がおきます。そんな微妙な関係は、他人ですとどこか笑って許してくれるますが、そのような関係はやはり他人であるということを感じるようで、時には寂しいようなそぶりを見せながら電話をしてきます。けれども、荒ぶる感情が起こらないことで施設は心地いいようです。

 よく主人が例えるときにいう言葉があります。タコの足を食っているようなものだ・・・と。今良いように思うことでも、結局は自分の身を削っているのと同じだからという意味のようです。身内の甘えが極度のストレスを生みます。施設にお世話になることによってそのストレスから解放されますが、金銭の工面というストレスがやってくる。どちらのストレスなら我慢ができるのか・・人生はそうやって選択しながら生きてい行くもののようです。


アーティフィシャルフラワー
と和雑貨 結子
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