アーティフィシャルフラワーと和雑貨のお店『結子』 伝統文化と親もう

　コロナウイルス感染拡大は未だに収束の見込みはなく、何を支えに生きていけばいいのか・・迷い悩んでいる方は大勢いらっしゃると思います。今年、私にとって一番不安に思うことは、人工透析を２５年している母のことです。２５年生き続けてくれていることは、それだけで奇跡です。けれども、いよいよ体が思うように動かすことができなくっている様子を目の当たりにしますと、とても悩ましいものです。

　病気が発覚した時には、腎不全と診断されて即週３日の透析になってしまいました。透析をするくらいなら死んだ方がましだ・・そう言って透析をするための手術を拒んだ母の姿が、昨日のことように思い出されます。骨太でしっかりした体格の人でしたし、それまで病気という病気を患ったことがないことで、弱気になっていたのだと思います。

　子供の意見を聞くような人ではなかったので、父と話し合いをして透析をすることを決めたようです。この件を機に、私は人の寿命を意識するようになりました。人は必ず命尽きるときがくる。大切な母を失ったとき、私は気丈に振舞うことができるだろうか・・そんなことを考えながら２５年の歳月が過ぎ、私自身も、兄弟も年を重ね、様々な人生を生きています。命は永遠ではないことに気付けたことは、私にとって大きな財産になりました。今日という日に、明けましておめでとうございます。と言える幸せをかみしめています。