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心だより

2022年8月

身延山

2022-08-25
覚林坊
ヴィーガンと曼荼羅
 身延山久遠寺は、山梨県にあります。日蓮宗の総本山です。山門は、日本の三大三門として、とても有名です。今年の春、期せずして京都の南禅寺に行きました。それは立派な三門でした。南禅寺の三門は、有料ですが特別なことがない限りは上ることができます。三門から見る南禅寺の境内は、とても美しい景色でした。

 南禅寺と比較しますと少し小さな門ですが、とても立派です。けれども、上ることが出来る日が決められていました。今日は、その日ではありませんでしたので、上に上がることはできませんでした。

 今日、覚林坊さんで行われるメインのイベントは、ヴィーガンです。野菜だけで作られる料理・・こだわりのお食事をさせていただきました。お野菜だけと思えないほど、ボリューム満点のお食事でした。けれども、お食事以上に感動しましたのは、有機野菜やあけぼの大豆を作っておられる方々のお話でした。
 
 田舎に暮らす私達でも、添加物の多いもの(コンビなどの食品)や、スーパーで売られている「F1種」といわれる種子のお野菜を知らず刷らずに購入しています。この「F1種」の優れたところと、危惧されることなど、私たちはしっかりそう言ったことを理解して、食品を購入しているのか・・ということを考えさせられました。

 あけぼの大豆につきましては、固定種です。それも身延地域の原種と聞きますので、その種の貴重な存在を知るお話でした。原種には、様々な遺伝子情報が組み込まれているそうです。災害、冷害、必ず刻まれているそうです。そう言った情報の詰まった植物をいただくと、その情報は何らかの形で、私たちの体に刻まれていく・・そんなことを考えながら小さな種の悠久の歴史を思うとき、長く培われた人類の歴史の中に、私たちは今存在したいることを感慨深く、植物から生きる意味について問われているような気持になりました。

 ヴィーガンと曼荼羅・・・結びつけるには難しいものですが、心のこもった料理を、美しく盛り付けて食すということだったようですが、私は変に曼荼羅を意識したことと、食べたいものをたくさん盛り付けて、曼荼羅風に仕上げようと思いましたが、ビュッフェの延長のような出来上がりになってしまいました。とても恥ずかしくてお見せすることができず残念です。

 就寝前、今後の活動についてお話し合いをさせていただくことができました。夜中の1時過ぎまで・・夏の終わりに、学生時代の合宿を思い出す、甘酸っぱい記憶と、若くありませんが、生きている間に微力ながら私でも何か社会の役に立つことが出来ることがあるかもしれないという思いが、心を豊かにしてくれました。明日は、4時起床です。寝坊しないように目覚ましをかけて眠りにつきました。




 
アーティフィシャルフラワー
と和雑貨 結子
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