心だより
2022年8月
姉妹プログラム「合同ガイダンス」
2022-08-31
今日は、山梨大学の副学長風間ふたば先生の講義がありました。「ステップアッププログラム」ができた経緯をお聞きしました。
山梨大学は理工系の大学です。風間先生が大学に在学中は、「女が理系の大学に行っても役に立たない・・」という考えが大半だったそうです。しかし、風間先生のご両親は、これからは女性も職業婦人として働くのだから、専門職が良いのでは・・という考えから山梨大学に入学されたそうです。
しかし、いざ就職先を・・と思ってもなかなか厳しい状況で、縁あって山梨大学に残られることになったそうです。専門は土木関係だったそうです。土木と言えば、女を忌み嫌う性質があり、パワハラは日常だったそうです。そのよう中でも、取り組まれてきた仕事は、学びが多く、その学びが現在の自分を支えているというお話は、感銘しました。
いよいよ、ご自身が管理職につかれてくると、後継者について考えるようになったそうです。特に諸外国に比べて女性の管理職比率、特に研究者は先進国の中で下から数えるほど低いという統計がでています。そのような状況の中、女性の管理職をどう育てていけばよいのかを悩むようになったそうです。
まずは、大学構内にいる女性研究者が離職しないようにすること。そのための、学びの場として「ステップアッププログラム」は誕生したそうです。そのような苦悩から生まれたプログラムに参加できることをとても嬉しく思っています。とても、有意義な時間でした。