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心だより

2022年9月

ステップアッププログラム

2022-09-05
 

 人というのは、勘違いをしながら生きているように思います。そのように感じるのは、私自身の経験が物語っているように思います。

 正論は控えめに言った方が良いと聞きます。私はある年齢まで、正しいことを言って何が悪いのだろう・・と、そんな風に感じていたのは、まだ最近のことです。控えめに・・という言葉の意味の深さを知らなかったのです。

 何事にも成長段階があるように思います。何も知らないところから、一番身近な人、それは、両親や祖父母になると思いますが、「こうするんだよ・・」という考え方や、手法を教わります。その考えが基本となって、社会と関わり合っていきます。

 私には、間違いは正すべき・・という基本の教えがありました。自分のあり様は関係なく、間違いに気付くと誰にでも正していたように思います。そこに、迷いはありませんでした。また、正論を言うことが正しい行いであると信じていたからです。けれども、自分のあり様、正すタイミング、相手の立場を考えると、とても難しく、高度な技が必要であることを知りました。そのさじ加減が、控えめに・・なのかなと。経験を重ねていくと、違った考えになるかもしれませんが・・

 高度な技が必要であることを知らなかった私は、たくさんの人の心を言葉によって傷つけていたことでしょう。正すべきは自分だったことに気付くと、今はただ恥ずかしく思うばかりです。なぜ、気付くことができたのか・・と言いますと、それは壮絶な摩擦を経験したからです。

 良かれと思ってした行動が、非難されることになったり、多くの苦い経験を積んできました。釈然としないもやもやした気持ちは、華道という学びから、些細なことから、人として必要な距離感など、植物を通して多くの学びがありました。気付いたことを理解できた時、生きることの意味について、真剣に考えるようになりました。同時に、死ぬまで学び続けていたいと思いました。

 私の、目指す生涯学び続けるという新しいスタートが、今日から始まりました。理解していること、勘違いしていたこと、その気付きは生涯の宝になると思っています。とても、楽しい時間であり、苦しい時間が始まりました。




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