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心だより

2023年5月

東圓寺冊子

2023-05-03
 宗教法人は、檀徒の意識や意思、意見などを尊重する組織と考えたたき、できることは限られている。
多くの場合、宗教法人を様々な角度から見ることのできる人が少ないことも、行動範囲が狭くなる要因ではないかと思う。まず、学ことが大切だと感じ、季刊誌を出しているが、どれほどの方が読んでくださっているのか分からない。

 最近痛感しているのが、寺院の役割についてあくまでも持論としていうならば、葬儀や法要等々の亡くなられた方に思いを馳せて、その儀式が滞りなく務められるよう準備し、執り行うことも重要な役目だと思うが、両輪として必要なことは、地域の歴史を守り伝えていくことではなかと。

 歴史家や研究者、その道のプロがいる。けれども、日本国中を網羅しているわけではない。小さな寺院にも、大きな寺院に勝るとも劣らない歴史がある。それを守り、つないでいくのが寺院の役目だと。

 そんなことを思い、やはり、オフィスアンドと古都デザインの協力、また、東圓寺にご縁ある方のご協力によって東圓寺の冊子ができた。少しは、歴史が繋がった・・そう思いながら、けれども、なかなか、人々の目に移る忍野八海が大変化・・とはいかない。

 少し、ハードルが高いのでは??とご指摘されることもあるが、此処まで思い続けているだから、忍野八海を作り上げてくれた人々に感謝できる人が多くなることは、未来に語り継がれると思っている。

 独りよがりだと感じながらも、感謝という心が育つことを心から望んでいる。感謝は心を豊かにしてくれるおまじないだと思っている。心の豊かさは、幸福感に直結している。

 物質豊かな国に生まれながら、幸福を感じない人の多いこと・・現代社会において、不必要なものはない。必死に国民の生活を考える政策は大事だと思う。けれども、衣食住が満ち足りていたら幸福なのだろうか・・それぞれが求める幸福と何であるのか。豊かな心を育む教育に目を向けて欲しいと願っている。


アーティフィシャルフラワー
と和雑貨 結子
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