心だより
2023年8月
忍野村について
2023-08-03
忍野村の歴史は古い。現在の忍野村人口は、昔から住む土着の人の比率を考えた時、「ファナック」というロボットを作る本社工場が建ったことにより、人口比率も変化している。何より大きな変化は、生活環境の変化だと感じている。現金収入が増えたように思う。
男女に関係なく、土着の忍野村の人は働き物だ。早朝から夜遅くまで働いている。言い方を変えるならば、働かなくては食べていけない。食べる事、生きることを優先するのだから、文化やお世話になった方々を語り継ぐことは二の次になる。これも当然だと感じる。
現在忍野村は、様々な意味で恵まれた環境にある。誰かがそうしてくれたということではなく、様々な努力によって整備されていったのだろう。ところが、案外、恵まれた環境にあるという認識を持つ人は少ないように感じるが、恵まれた環境であることに皆が気付くための、良き手立てが見つからない‥そんなことを安藤さんに話したような記憶がある。
それから、数年後、東圓寺の立派なガイドブックを手掛けていただくことになった。忍野八海と東円寺の歴史。また、東圓寺と忍草浅間神社についても触れてもらった。
神社や寺院の歴史は、その土地の歴史であり、文化だと深く感じる。文化や歴史を知ることによって、祖先の知恵を知ることになる。そんなことを考え、忍野村の文化や歴史を掘り下げていきたい。