アーティフィシャルフラワーと和雑貨のお店『結子』 伝統文化と親もう

毎年、８月第一週の土曜日は、戦没者の慰霊碑の掃除を、老人会でしている。昨今、忍野村にも女性参画の風が吹いて、老人会の役員に女性が活躍していると聞く。女性は、比較的細々と勤勉に働くので、ありがたい‥と言う。

今年の役員さんは、気合を入れて,、特に、汚れの目立つ石碑の掃除をしたという。きれいになっている石碑は、肉親が健在なのだろう。しかし、きれいではない石碑の方は縁ある人がいなくなってしまっている。

多様化した社会と言われて久しい。戦死された親を持つ子供が健在の場合、夏になると、様々割り切れない思いがこみ上げるだろう。その深い悲しみを、私達若い世代には到底想像できない。分かったことを言うつもりはなくても、何か思うことを口にすると、分かったようなことを言うな・・と言われてしまうそうだと思う。

けれども、守ることが出来ないお墓が、今後減ることはない。簡単に答えは見つからない。矛盾の中から、何らかの答えを探していかなくてはいけないと思う。

お墓に関心を寄せる人は少ないだろう。風化される戦争の記憶と、現実に起こっている諸問題、それらをミックスして後世の記憶に残す努力は今後、今以上に求められると思う。