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心だより

2023年8月

忍野八海祭り

2023-08-08
 今年、忍野八海祭りは、第46回となる。第1回の時には、忍野八海を再興した「大寄友右衛門」の子孫を探し、来賓として招いたと聞く。忍野八海「根元八湖再興霊場」として誕生してから180年、富士山世界文化遺産の構成資産となり10年、10年ごとの記念行事は同時に行うことができる。

 行政が記念行事をしてくだされば・・そんなことを思っていただけだった。盆踊りの歌詞が浮かんだ勘須和さんによって、自分たちが主体の行事となった。様々な事情を思ったとき、やりたい・・という思いだけで出来ることではない。「大寄友右衛門」も、自分の意思以外に、気持ちを奮い立たせる何かがあったように感じてならない。

 東円寺は、「大寄友右衛門」が村人を救ったという事実を後世に語り継ぐ役目を担っている。その担った役目を、次の世代に引き継ぐことも意識しなければいけない。人々が生きた証を未来につなぐ寺院の役目は、想像以上に重たい責務だと感じている。

 次世代に繋ぐ大きな架け橋となる、「八海音頭」という盆踊り、完成した時から来年からどのように続けていけばいいのか・・・また、新しい課題が与えられた。来年を思いながら、来年につなぐための「おしのエイポンズ」発足式・・必要以上の情報は極力抑え、格式は低くならないように・・忍野村の宝である「忍野八海」を、村全体で盛りあげて欲しいという思いもあった。忍野村には2つの寺院がある。臨済宗と天台宗、宗派は違っても、忍野村の人々の生きた証を繋ぐという意味では何も変わらない。

 両寺院の御詠歌から発足式が始まった。続いて読経、それから「八海音頭」のお披露目が無事に終わった。八海祭りのでお披露目は、午後4時・・忍野村中学校で踊ることになっていた。一人でも多くの方に参加してほしいと思いながらも、こればかりは皆さんのご意思にかかっている。そんな不安をよそに、外国人や子供さん、浴衣を着た八海祭りに来られた方が、飛び入りで参加し、一緒に踊ってくれた。

 忍野村のためだと、忍野CATVさんは、東円寺での発足式、忍野中学校で行われたお披露目、午後6時から、東円寺で踊りましょうという3会場すべて撮影してくださっていた。

 中学校でのお披露目が無事に終わり安堵したが、午後6時から身内だけで踊ることになるのかしら・・と、不安がよぎったが、時間で駆けつけてくれた友人や、何となく散策してた外個人が輪に入ってくれたので、大勢ではなかったが境内がにぎわった。

 京都からお越しいただいた演奏家の「やしょめ」の皆様、東映の女優さん方、踊りを制作いてくださった勘須和さん、忍野村の舞踊を代表して、忍野村文化協会の会長の青山先生とお弟子さん方、誰一人いなくては、華やかな会にはならなっただろう。今日は、ただ感謝と、無事に終えた安堵感で胸がいっぱいになった。

 
アーティフィシャルフラワー
と和雑貨 結子
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