心だより
2023年8月
送り火?迎え火?
2023-09-13
ふと・・都会に暮らす人々はお盆をどのように捉えているのか・・と想像する。忍野村は自分の土地に家が建っているのが当たり前なので、玄関先で迎え火や送り火を焚くことはごく当たり前のことで、午後6時前後には、それぞれの家の迎え火や送り火の白い煙が、あちらこちらから上がっている。
マンションやアパートに暮らしていて、玄関先で火を焚くなんて言語道断だとすると、このような風習は無くなってしまうのは、当然だと感じる。
生活環境の変化は、多くの日本の伝統文化の継承がされなくなった。棚経を必要ないと感じる人も少なくないだろう。なぜ、これほど早いスピードで、文化が継承されなくなってしまったのか、そんなことを考えている間にも、無常に時間は過ぎ去ってしまう。
私は、せっかちな性格なので、どのような事も早い方が良いと思って疑わなかった。けれども、時には立ち止まってゆっくりと周りを見るという時間も、とても重要だと感じている。お盆期間中は、ご先祖様に思いを馳せたいと思っている。