心だより
2023年8月
見えるている事
2023-08-14
世の中は、自分の目に見えていない世界がなんと多い事だろうと思うときがある。人の心もまた、全くと言っていいほど分からない。もっと分からないことは、自分自身ではないかと思う。
安部元首相が統一教会が絡みでお亡くなりになった後、2世信者の苦悩がニュースなどで報道された。ふと・・統一教会の2世信者が特別に聞こえるかもしれないが、誰もが、何かの2世であり3世・・そのような視点で見ると、統一教会の2世信者は特別ではない。
信者というと違って聞こえるかもしれないが、どのような職業も、置かれた環境によって、他者から見ると常識では考えられないことも、常識だったり・・環境によって様々な環境が存在していることを意識して報道を見ている人は、何割いるのだろうか。
何処にいても、何百年、何千年と時代は変わっても、人の心は大きく変化していないと聞いたことがある。時代や環境によって、様々な常識があった。けれども、どれが正解などというものもなかった。情報を聞いた人の解釈によっても大きく変化してしまうのだから、結局正解はあってないようなものだ・・と感じる。
正解はないのに、心のどこかで「正解」を求めてる自分がいる。そんな自分を客観的に分析できる人は多くないと思う。結果、誰よりも自分自身が理解できていないように思う。
見えていないものを意識する習慣を身に着けたいと思う。見えるものを追いかけるより、はるかに心を豊かにしてくれる。人を羨んだり妬むより、人の幸せを自分の幸せと思える広い心を持つためには、心を豊かにする訓練が必要だと思う。今はお盆・・亡くなったご先祖様が、懐かし家に帰ってきている。ご先祖様も目に見えないけれども、私たちの心の中にお元気だったころの姿を思い、偲んでいる。お盆は、日本人にとって特別な習慣だと感じる。