アーティフィシャルフラワーと和雑貨のお店『結子』 伝統文化と親もう

　この瞬間がすべてだった。自分の立っている場所で、最善を尽くす。それだけだった。花器も決まっていない状態で、どうやって指導していただくのか・・自分のお花が決まっていないということでは、何も得られない。限られた時間の中で、必死に考える。今、この瞬間の未熟ながら、もがきながら生まれてくる花・・私の作品。

　年を重ねていることを幸せに感じることは、人を知るということ。積み重ねてきた人生は、木の年輪の様に詰まっている人もいれば、そうでない人もいる。それぞれの味を分かるようになるには、私もまた・・年輪ができているのだろう。

　未熟な人を、ただ見守る優しさは、なかなかできることではない。必要な時には壁となり、不必要な時は、すっと壁は無くなっている。そんなさり気ない優しさを身に着けた大人になりたいと思う。お教室の先輩にその姿を感じ、必死だった私の気持ちを少し軽くしていただいた。本当に、素晴らしい時間だった。

　一番大事な作品は・・

普段通りの作品が出来た。大きな枠は決まって安堵したが、やっぱり腕前だけはどうにもならない。