心だより
2020年8月
葬儀・・・
2020-08-18
学生時代の叔父・・仕事が大好きだった叔父・・6歳違いの父の姉(私にとって叔母)も生涯結婚することなく、弟と生計をともにして生きてきました。バブル全盛時代、それぞれしっかり仕事をして稼ぎ、それなりに自由な時間を過ごすには、それでよかったようです。ところが、それぞれが年を重ね様々な心配事が出てきていたと思います。
叔母の長所は努力家の頑張り屋ですが、その分人に厳しくなってしまい人付き合いはあまり得意ではないようでした。弟の存在は6歳離れていることもあり、面倒を見ることで生きがいを感じていたのかもしれません。
親の兄弟関係について、深く考える状況は今までありませんでした。母の兄弟は何人か亡くなっていますが、母は末っ子のため他界したのは姉や兄ですから、順番・・・のような思いがあったように感じます。けれども、叔父は末っ子です。父や叔母にすれば弟が先に亡くなってしまったショックは隠しきれません。その悲しみを理解するこはできても、慰めの言葉は浮かびません。
たくさんのお花を棺に納めることができました。その姿を見た叔母は、悲しさの中にもきれいな花々に包まれた叔父を見て安堵した表情でした。その表情に私も安堵しました。
写真嫌いだった叔父でした。最近の写真はありませんでした。二十数年前、娘がまだ幼いころの写真に叔父が映っていました。はにかんだ笑顔を見せ、叔父らしい写真でした。叔母が、毎日叔父に語り掛けるには笑顔の遺影が良いと思い、若い叔父の写真にしました。
お花・・は悲しみを癒してくれることを叔母の様子を見て改めて感じました。自然の力に、人として無力さを感じます。ただそこに居る・・というさり気ない人にならなければとお花から教えていただきました。